柿が市場に出てくると、柿の時期が終わるまで、ほぼ毎日のように柿を食べる。それくらい、柿が大好き。なかでも、種がある富有柿が好き。種無しの少し熟れた柿ならヨーグルトにはちみつを合わせて食べると、まるでピーチのようだ。柿はビタミンCが豊富だから、風邪予防にもいいみたい。医者が青ざめるくらい、医者いらずの果物だそうだ。
先日、駅に向かう途中。「ウッヒヒー」という声が聴こえてきたので、空を見上げた。オナガ鳥が柿の木に止まっていたから、嬉しくなった。そこで、保育園の駐車場で警備をしている叔父さんが「オナガは柿を食べるんですよ。カラスは大きくて、枝には止まれないから、下に落ちた柿を食べるんです。」うん。そっか。もっと、じっくり話を聞きたかったけれど、電車に乗り遅れると仕事に遅れちゃう。わたしは「すいません」といって立ち去った。笑顔で「いってらっしゃい」と叔父さん。わたしも、笑顔で「いってきます」と言った。冬の晴れた朝は、空気が冷たいけど、清々しくきもちいい。鳥たちが飛び立つ姿に再び、嬉しくなる。
帰って来て、叔父さんのことを思い出していた。もっと、落ち着いて話しを聞くことができればよかったな〜と思った瞬間に大笑いになった。叔父さんの話しと私のめだかとそっくりだったからだ。最近、めだかのデストリーの下にグラッシーがぴったりひっついて泳いでいた。デストリーは尾っぽで餌を落とす。その落ちる餌をグラッシーが食べるんじゃないかなって考えていたからだ。
もうひとつ、奇妙なことと言えば、デストリーの下をグラッシーがぐるぐる回ってることだ、やはり、身体のカーブはとてもしなやかで、美しいこと。やっぱり舞ってるみたいだ。きっと、餌が落ちてくるのだろう。
休日は、ガウン(ローブ)づくりのための布を買いに行った。買い物が終わり、お天気が良かったからスカイツリーを目指して、たくさん歩いた。途中、お寺さんが「干し柿にどうぞ」と柿が門の前に置いてあった。この写真は、布を買いにゆく日の駅に向かう途中、そう、オナガ鳥が止まっていた柿の木。
どうして、その日はスカイツリーまで歩いたのだろう?なんて、考えている。