パウロ・コエーリョ作『星の巡礼』より パウロとペトラスが私のガイドとなったサンチャゴへの旅が終わりました。
ここでは、実習はありません。エル・セブレロとは、仔羊が向かった集落の名前で、山と同じ名前だそうです。私が生きている時間も、物語に描かれているような天気に恵まれました。私のもとから仔羊が去り、師匠から2つの玉を受け取りました。
ある日、歩いている道のりで、黒とオレンジのジャイアントゼミがハチに襲われていました。助けようと思い、近くにある樹の破片を側に目掛けて投げてみたのですが、ハチは驚きません。それでも側で、私はずっと見張っていたのです。すると、ハチはなんだか悔しそうに立ち去ってゆきました。私は、傷ついたセミを手に取って、公園の樹の側に置いてやりました。
次の日、やはり気になって置いた場所に立ち寄りました。残念ながら、ジャイアントゼミは亡くなっていました。なにかの影が見えたので、空を仰ぐと青い蝶が飛んでいました。くるっと樹の周りを一周すると、どんぐりの実1つと4つの葉をつけた枝が落ちてきたので、亡くなったセミの横に置いてやりました。別れを告げて、歩き始めると黄色いアゲハ蝶に出会いました。買い物を済ませ、東の空を見ると虹が見え、太陽が降り注いでいます。8月の終わり。日差しは、夏の終わりを告げています。公園の前を通ると、再び、黄色いアゲハ蝶に出会いました。
やることいっぱい溜まってしまって。家に戻って、まずは心の整理。いろんな想いノートに綴りました。
自分自身を生きること。自分自身の道は、”黄金の道”だなぁ。
『星の巡礼』が終わり、ちょっぴり寂しいなぁ。とても楽しかったから。試練もたくさんあった。そして、今も続いている。だけど、私は、いつだって大丈夫だなぁ。